3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴
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所変わって香奈子を助けに某パチンコ店にジープをキップ切られない程度の速度で走らせ到着した恭介と佐恵子(香奈子の母)。
「先に行ってて、駐車してから私も向かうから」
「はい」
「くれぐれも無茶だけはしないでよ!」
勢いよくシーベルを外して飛び出す恭介。
パチンコ店に一目散に走る。
店内に入ると無音で薄暗く人の気配が感じられない。冷や汗が額から首筋に流れると、香奈子の携帯から連絡をくれた友達が声をかけた。
「雪村、こっちこっち!」
「うおっビビった、香奈子や他の皆は?」
「奥に連れてかれた、あたしだけトイレに行ってたから大丈夫だったんだ」
唾液を飲み込みコンビニで購入したビニール傘を片手に、ゆっくりと横歩きで壁に背を向けながら息を殺して奥へ奥へと侵入を試みる。
「まるで泥棒の気分だな……」
奥の部屋のドアに到着し、中の様子を探るため耳をあて盗耳を立てるが……何も聞こえない。
「一気にドアを蹴破るから、覚悟決めろよ!」
このままじっとしてても埒があかないので、強引突入に変更。
うりゃああああ!
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所変わって香奈子を助けに某パチンコ店にジープをキップ切られない程度の速度で走らせ到着した恭介と佐恵子(香奈子の母)。
「先に行ってて、駐車してから私も向かうから」
「はい」
「くれぐれも無茶だけはしないでよ!」
勢いよくシーベルを外して飛び出す恭介。
パチンコ店に一目散に走る。
店内に入ると無音で薄暗く人の気配が感じられない。冷や汗が額から首筋に流れると、香奈子の携帯から連絡をくれた友達が声をかけた。
「雪村、こっちこっち!」
「うおっビビった、香奈子や他の皆は?」
「奥に連れてかれた、あたしだけトイレに行ってたから大丈夫だったんだ」
唾液を飲み込みコンビニで購入したビニール傘を片手に、ゆっくりと横歩きで壁に背を向けながら息を殺して奥へ奥へと侵入を試みる。
「まるで泥棒の気分だな……」
奥の部屋のドアに到着し、中の様子を探るため耳をあて盗耳を立てるが……何も聞こえない。
「一気にドアを蹴破るから、覚悟決めろよ!」
このままじっとしてても埒があかないので、強引突入に変更。
うりゃああああ!
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