3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




「痛い……ですはい」



「早く立ち去ってって言ってるでしょ」



「足放してくれないと立ち去れないよ」



バン!恭介の返答に頭にきたようで、美雪は机を思いっ切り叩き立ち上がり叫ぶ。



「あたしの前から消えてって言ってるでしょ!」



空気が割れるような声にも恭介は動じない。



「わお強烈。ドSサイコー」


なぜならドMだから。



「ま、今日は戻るね」



怒鳴られても手を振り笑顔でC組に戻る。恭介は益々美雪を気になっていった。


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