3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




昼休み、視聴覚室から教室に戻る途中……階段の踊り場で香奈子が恭介を発見し声をかける。



「雪村、昼休み用があるんだけどいいか?」



「用……ああいいぜ。ミロクと一緒でもいい?」



「いや、雪村だけで。中庭に来てくれ」



「……わかった、中庭ね」



言われるがまま俺は香奈子の待つ中庭へ。



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