３つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴

．



｢へえ、ここがインターナショナルスクール“ブレインフレンズ”かぁ｣



駅から歩くこと25分。到着した訪問先は教会のように白くそびえ立ち気高く美しい外観であった。



｢結婚式みたいだな｣



｢突っ立てないで入りなさい｣



｢お、待ってよ｣



キャリーバッグを引きずりながらいざ訪問。



｢こんにちわ｣



｢WELCOME！キョウスケ、ミユキ｣



恭介たちを出迎えるのは金髪美女アメリカン。



青い瞳にスレンダーな体型は恭介も魅とれて吸い込まれそう。



｢こんにちわ、今日から一ヶ月お世話になります｣



恭介の呑気な態度にムッとしたのか美雪は強めの口調に変わる。



｢ヨロシク。美少女さんに美少年くん｣



金髪美女講師に案内され、生徒たちが待機している教室へ赴くと思いがけない人物と再開を果たす。



．