3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




テストが終了し、それぞれ下校。



「ふう終わったー。恭介、何か食べに行くか?」



「俺、バーガーのクーポンあるから寄ってこうぜ」



「よっしゃ。……おいアレって美雪ちゃんじゃねえか?」



ミロクが指差す方へ視線を変えると5、6人の女子に何処かへ連れられてゆく美雪の姿が。



“いいから来いよ”



「何すんのよ、貴方たちこんなくだらないこと考える脳しか働かないわけ?」



「てめぇ生意気なんだよ!さっきだって雪村に怒鳴り散らしやがって、調子乗ってんじゃねえぞ」



髪を引っ張られる美雪は臆することなく、相手のスカーフを掴み抵抗する。



「おいおいおいおい!そこまでにしとけよ、多対1なんて卑怯だぞ。やるならサシでやれ」



1番最初に恭介が美雪を助けに輪に入った。



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