３つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴

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ベッドに入る直前一通のメールを受信した。



｢ミロクからか｣



内容『さっき言い忘れたんだけどよ、優子の親のジュエリーショップでお前が実習行く前の日に美雪ちゃんが傘のピアス買ったって。しかも左耳だけだってよ。一応思い出したから伝えとくわ。あと質問の答えだけど、俺も好きな人の前だと突然話せなくなったり、いきなりべらべら喋っちまうことあるぜ』



｢ピアス、左耳か。確か結衣も見たって、傘のピアス……そうか！｣



記憶を手繰り寄せて一つの真相にたどり着く。



｢松本先生の耳にピアスがあったな、傘かどうかは思い出せねえけど、美雪はやっぱり憎んでても忘れられなかったんだ。ピアスだけが母親の証だったのか｣



メール画面を閉じミロクにリダイヤル。



｢もしもしミロクか？頼みたいことあるんだけど｣



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