3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




チョークの粉まみれ姿で恭介がトボトボと歩いてくる。



「おま……くくっくくく」



セロテープで目尻と鼻をビローンと貼り真っ白な頭に所々、赤や黄色チョークの粉が塗された姿にミロクも笑いを堪えきれない。



「ミロクー、知ってたなら教えろよなぁ。てかさ女って怒らせると物投げるよね……」



「人の話聞かずに行くからだろ。恭介には笑いの神がついてんだな。くくく」



「俺は諦めねえからな」



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