3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




一人になるためトイレの大の方に入り、気を落ち着かせていると後から入ってきた連中の会話がドア越しに聞こえてくる。



「ははは、あいつも良くやるよな」



「今日で三日目だっけ、感情を取り戻してやるとか宣言してたけどよ」



俺の話題……彼女のこともか


「あんな冷徹女の何処がいいんだか」



「顔じゃねえの?良く見ると結構可愛いじゃん」



「アハハハッ、ならあいつ付き合いたいから適当に善者ぶって近づいてんじゃねえの」



「とんだ偽善者だな、ギャハハハッ」



陰口の内容にハラワタが煮え繰り返り、思わず恭介はドアを蹴飛ばし破壊して連中につかみ掛かった。



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