3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴
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「妹の結衣が体調崩したんで。美雪は何かあったんですか?」
「そう。美雪ちゃん知り合い?」
「一緒の中学ってだけです。クラスは別々で、親しい間柄ではありません」
美雪は恭介から視線を外す。
「美雪……?」
「気安く名前呼び捨てしないで下さい」
相変わらず強めな口調。
「いいじゃんタメなんだし、俺達トモダチでしょ?」
社交的な恭介は笑顔で美雪の肩に手を触れる。
「触らないでっ!」
「っ……ご、ごめん」
恭介に触られた瞬間、美雪は全身を強張らせてしゃがみ込み動揺する。
美雪の拒絶反応に恭介も固まり動けない……。
「恭介くん、悪いけど今日は帰ってくれるかな」
「は、はい」
香奈子の母、秋山医師は美雪に肩を貸し起き上がらせ気を落ち着かせながら恭介から離れていった。
恭介は振り払われた手をジッと眺めていた。
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「妹の結衣が体調崩したんで。美雪は何かあったんですか?」
「そう。美雪ちゃん知り合い?」
「一緒の中学ってだけです。クラスは別々で、親しい間柄ではありません」
美雪は恭介から視線を外す。
「美雪……?」
「気安く名前呼び捨てしないで下さい」
相変わらず強めな口調。
「いいじゃんタメなんだし、俺達トモダチでしょ?」
社交的な恭介は笑顔で美雪の肩に手を触れる。
「触らないでっ!」
「っ……ご、ごめん」
恭介に触られた瞬間、美雪は全身を強張らせてしゃがみ込み動揺する。
美雪の拒絶反応に恭介も固まり動けない……。
「恭介くん、悪いけど今日は帰ってくれるかな」
「は、はい」
香奈子の母、秋山医師は美雪に肩を貸し起き上がらせ気を落ち着かせながら恭介から離れていった。
恭介は振り払われた手をジッと眺めていた。
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