3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




午前のテストが終了し、俺は紙パックの紅茶を片手に廊下の窓側にもたれ掛かりながら男友達と談笑中。



「しっかし一日に5教科もやるなよな、脳みそ痛いわ」



「だけど恭介、成績上位じゃん。去年の学年テスト学年10位だろ?」



「んー、親がさ学年10位以内に入ったらゲーム機買ってくれるっつたから勉強しただけだよ」



「物でかよ、勉強の意味ねえよな」



「ちげえねぇ。でもそんなもんだろ、利益があるから仕事する大人と一緒だよ」



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