白衣越しの体温
「ふーん。とりあえず死んどくか?」
えぇぇぇぇ!?
今の流れでどうしてそうなった慧。
「なんでやねん!」
すかさず杏條が突っ込みをいれるが気にかけることもなく慧は本音をぼろぼろと口からこぼす。
「馬鹿め。この三馬鹿トリオが。面倒かけやがって。」
至って真面目な顔で毒を吐く慧。
「どうなの教師として(笑)」
それを見て藤堂が苦笑するも慧は
「は?保健医ですけどなにか?」
と鼻で笑う。
「なんやのこの人」
「馬鹿って言ったやつが、馬鹿なんだかんな!バーカ!」
なんて幼稚な切り替えしなんだろうか…なんて思っていると、
「義琉ちゃんにいたっては紛れもなく正真正銘の馬鹿だけど、一緒にされちゃ困るなぁ〜。」
なんて言う藤堂がいて、確かに、と納得してしまった。