白衣越しの体温
~テンションに身を任せるべからず~
通常登校一日目。
さあ、「置き去り白衣事件」(←名前付けた)も解決し、
私の青春は走り出したのだ。
あの保健医(名前忘れた)も私のことを口外しないだろう。
よく考えればたいした問題でもなかった気がする。
(それは大きな勘違いだ。by霧島)
「………まー」
一日目、はまず学校内をすべて把握し拠点にできそうな場所を
探しつくし領土を拡大せねば。
「…き…ま!」
やはり一番の注目は屋上だな。
あとは購買のメニューをチェックして…。
「九鬼島!!」
どうやら私は呼ばれていたようだ。なんの用だろうか、
「はい。なにか?」
「なにか?じゃないわ!!お前今が何の時間か解ってんのか。」
「……?」
「自己紹介だ自己紹介!!なめとんのかお前は!」
「あぁ、はい。九鬼島(クキジマ)です。」
「んなこと皆解ってんだよ。なんか言えよ!!」
「好きなことは寝ることと偵察です。特技は…先生。大問題です。」
「なんだ?ってかもうちょっと普通な趣味を持ってくれ。」
「特技がありません。趣味についてはまだまだあるので。安心していただいて結構ですよ。」
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