白衣越しの体温
〜腹がへってはなんとやら〜
俺はソファの上で考えていた。
今日の慧はやっぱり変だったと思う。
珍しい…。
原因は?
やっぱり、九鬼島なのか?
最近は疲れることばかりあったからな。
しかたないか…
しかし
……やっぱり心配だ。
ある程度放っておかなければいけないこともわかってる。慧は干渉し過ぎるといけないタイプなんだ。
でも
それでもやっぱり
心配なんだよ、
お前が。
俺はテーブルの上に置いていた携帯を手にした。
メールがいいだろうな、
労いの言葉でもかけてやるか、調子はどうなんだろうか…
なんて
俺が頭の中で内容を練り出した瞬間のできごとだった。
ヴーヴーヴーヴーヴーヴーツ…
手の中でマナーモードにしっぱなしていた携帯が震えた。
「っ………?」
開いたディスプレイには新着メールの文字。
受信箱を開いてみるとそれは見たことのないアドレスで、少々不審に思いつつも俺はメールをひらいた。
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