白衣越しの体温

〜奇怪行動〜

あれから2日がたったころ、事件がおこった。


孝明からは罪悪感がどうとか、妙な関係になってしまって目が合わせられないとか色々きいてはいたが俺が直接顔を合わせることはなかった。



だが、今日になってぼこぼこになった男子2人と手を腫らした九鬼島が孝明に連れられ保健室にやってきた。


｢おいおい、なにがあった。｣


｢ったく情けねぇ。男二人が女子にぼこされるたぁ…。｣
なんだそれは。まさか九鬼島が一人でやったとは言わないだろうな。


｢何はともあれ治療がさきだな、話しはあとできいてやろう。｣


｢手、出せ九鬼島。女子が先だ。｣


孝明が促すが九鬼島は動こうとしなかった。

｢いいです。先にそこのカス共を治療してやってください。｣


と男前な返事が返って来ただけだった。





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