白衣越しの体温
−−−チュンチュン…
今朝、俺を眠りの底から引きずり上げてくれたのは数匹の雀達だった。
「…………………」
どういう状況だこれは
どういう…
いや、解っている。
解っている。
確かに…俺は、酒のせいもあり判断力が低下してコイツを抱きしめたまま眠りについた。(←あくまで自分の意思ではないことを主張したい。
だが……何故、何故っ服がっ
昨夜、部屋が暗くてみえなかったが…九鬼島はワンピース型の寝間着を着ていたらしく……
その……もぞもぞと動いていたせいか寝間着がみだれていて…色々と見えてしまった。
俺は慌てて目を閉じる。
だがいまだに俺の片腕は九鬼島の下敷きだ…。
早く起きてくれ。
うぅん、…とうなって、もぞもぞと動き出す。寒いのかさっきよりも俺に擦り寄ってきている気がする。
「…今、目開けたら俺、死ぬだろ、はぁ…」
「九鬼島。九鬼島ー…………」
起きない…。
またこのパターンかっ!!
まったく…
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