白衣越しの体温
「あ゛ぁ゛ぁぁ~・・・・・・痛っ」
「そのっ、九鬼島。すまなかった・・・・・・な?色々と・・・」
「はぃ?なんで疑問系ですか。別に。いいですよ。」
まぁ、謝られても私のタンコブは無くなりませんからねぇ?
と
無言の圧力をかけられる。
「まぁ、その辺にしておいてやれ。九鬼島。」
「もとはといえばお前のせいだろ。」
「ほぉ。責任転嫁ですか。」
「大変申し訳なかったっ。」
頭を下げる俺。最近俺の威厳が急速に薄れていくんだが誰かの陰謀だろうか。
「ははっ。冗談です。さほど痛くはありませんでしたよ。まぁ、一宿一飯の恩義ということで今回死刑は免除です。」
含み笑いをする九鬼島を見ながら
そこまでだったのか、とも思ったがまぁ、よしとするか。
やっと気づいたが、いちいちアクションをとっていては体がもたん。
というか確実になめられているのではないだろうか。
それよりも、だ。
「慧。お前…誤解は解けたからいいが、どっから入ってきた。不法侵入で訴えるぞ。」
「ベランダ。」
「あぁ~はいはい。ベランダね。………ベランダ?!!」
「忍者からすれば常識ですね。」
「お前は黙ってろ。」
休日の出来事であった。~完~