白衣越しの体温

慧は近頃、とんと悩んでいた。

保健室がお悩み相談室になってしまったことや…


多分…まぁ、これは俺も同じ…というか俺のほうが困っているか。

このことは心の内にしまっておこう。




そして今日も


ｺﾝｺﾝｯ

｢あのっ…失礼します。｣


｢ん？あぁ、2時間目の10分休憩に予約してたやつか、…ちょっと待ってろ。｣


慧がいうと、女生徒は

｢あぁっはい///｣

と頬を赤く染めてうなずく。
ほぅ。このこ…


｢おぉい、いつまで寝てんの。きたぞ。｣


｢んぅ…ぁすぴーっ｣


｢お前、…すぴーって…起きてるだろう。ふざけてないで起きないと、また…あれやるぞ？｣


あれ？！

あれってなんだ！慧っ


｢あぁ、なんていい天気。
？どうしたんですか？霧島先生。｣



｢白々しい…｣







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