白衣越しの体温
「本当はな、こうすんだよ、孝明」
慧は九鬼島の耳元へ近付き…
(なっやっぱりやるのか慧!?)
と思いきや、
ふぅっ
「うお゛ぁ!!」
「ふふん♪見たか孝明。だがしかしこれは寝たふりの場合しか効かない。」
ふふんっと勝ち誇った笑みを浮かべる慧と
「ちょっと、先生。一言くらい何時も声かけてくれるのにっ…これは酷いのではないだろうか」
と今だに耳元を摩りながら涙目で睨みつけている九鬼島。
とりあえず率直な感想を述べると、…よかった。
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