白衣越しの体温
綺麗って・・・もしかして、俺の髪のことか?
親爺譲りの・・・この髪。
「っておわっ!!!」
どさっ
俺の髪を梳いて前にバランスを崩したそいつは俺のほうに倒れてきやがった。
「なっ・・・おいっ!!起きろ・・・おい!!」
畜生・・・なんだってんだ。
俺は乗っかってる女をどかそうともがいたが、どういうわけか、びくともしねぇ。
「なんて力だよ・・・俺、人並みよりかは力つえーんだけど・・・。」
しかたねぇ・・・不本意だけど、救援を頼むしかねぇようだ。
このままだと、俺がやべぇ。
こいつ、
すっげぇ良い匂いがして、
すんげぇー・・・柔らかかった。
じゃぁな、俺だけの楽園。
俺はポケットの中のケータイに手を伸ばした
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