白衣越しの体温




パシャッ    パシャッ



パシャ   パシャッツ


「何枚とんねん」


バシッツ


「あいたっ!!」



写真をとりまくる俺にはたきを食らわせたコイツはアンカこと、楓こと、杏條 楓。(アンジョウ カエデ)
けして関西人ではないよ。


「だってさぁ!お前にはこれが見えてないのかぁ?!」


「見えとるわ」


「じゃぁなんでだよ!お兄さんがわざわざ可愛い弟分のためにあんな獣道を通ってこんなわかりずらい場所まで来たっていうのに!!」



「だぁれが弟分だ!このオカマ!ついたんならさっさと起こせ。」


「おぉ、義琉。起きたん。ほんまえぇ度胸やん。あとで覚えとき。」


「つーん、つーん。襲われてるとこに助けに来い~なんて・・・見せつけかなぁ(笑)。お兄さん、野暮なことしちゃったかも、」


しかも、二人して気持よさそうに寝てるなんて、どういうことよ?


「ほっぺつつくんじゃねぇ!いろいろあったんだよ。誤解だっ。早く何とかしろ」




まぁっお母さん、そんな口汚いこに育てた覚えはないわっ反抗期かしらっ!




(笑)
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