白衣越しの体温
いい人達なのだが、…些か気に食わないところがあった。
私の憩いの場がまたしても人にみつかってしまったのだ。
それはやはり、あまり思わしくない状況だった。
この人達を追い出す…ことも可能だが、迷惑をかけてしまった身。
それに悪い人達ではなさそうだ。
この時間帯にここにいるということは、多少荒くれ者なのだろうが。
でも、甘んじてよしとしよう。
でも…例えば、ばらされでもしたら…。
こちらとしてもリスクが大きい。
悩んだ結果、私は彼らにこう提案したのだった。
「急な話しで申し訳ないのですが、ここのことは内密にお願いします。・・・で、そのことについて条約を結びませんか?」
「条約?別に、ばらす気なんかないぜ。俺ここ好きだかんな。」
「だいたいこんなとこ見つけても誰も来ないって。むしろ来れないしwこいつとか君は別として、(笑)」
「でもなんか面白そうな、いうてみ!」
あぁ、この人達でよかった。
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