【BL】男子校にいらっしゃーい☆
第五話
キスのしかた
〜♪・・♪・〜♪
朧気な意識の中で、携帯の着メロがなっている。
携帯をひきよせ、通話ボタンをおす。
「…はい。」
眠い。
何時かわかんないけど。
『あ、悪い。寝てた?』
この声は!
「兄貴!?」
『よっ!』
神楽坂真尋。
俺の愛すべき兄貴。
何を隠そう俺はブラコンだ!
でも俺の名字は羽向。
兄貴の名字は神楽坂。
俺の前の名字は、神楽坂。
ここまで言えばわかるだろう。
俺の両親は離婚し、俺の親権は母に、兄貴の親権は父にいき、俺と母は引っ越した。