Twins*Love-私達は双子-
「築島・・・クン」
築島クンは本気だったんだ。
でも私は・・・
「璃亜、分かってくれるよね?」
私は顔を上げた。
すぐそこに、
築島クンの不安そうな顔があった。
「築島クン、やっぱり私・・」
「亜樹良だろ?」
築島クンは、
私にしか聞こえないように
小さな声で言った。
「・・・うん。」
私も小さな声で言った。
私がそう言うと
築島クンは私を軽く突き放した。
「ほら、行きなよ」
「築島クン・・」
「幸せにな。」
築島クンは
複雑な笑顔を見せた。