言霊師
正直にそう言うと、青年は吹き出し、急に笑い出した。
『アハハハ!…悪い悪い!確かにそうだよなー』
朗らかに笑う青年を見て、敵ではないと判断したのか、恐る恐る声をかけてみた。
『日本人、ですよね?』
『ん?あぁ。生粋のな。』
“生粋”という意味を分からなかったのか、少女はしばし口ごもる。けれど、言霊を視る事でその言葉の意味を察する事はできた。取りあえず、日本人だという返事だろう。けれど、疑問はそれだけではなくて。
『何で…着物着てるんですか?』
『アハハハ!…悪い悪い!確かにそうだよなー』
朗らかに笑う青年を見て、敵ではないと判断したのか、恐る恐る声をかけてみた。
『日本人、ですよね?』
『ん?あぁ。生粋のな。』
“生粋”という意味を分からなかったのか、少女はしばし口ごもる。けれど、言霊を視る事でその言葉の意味を察する事はできた。取りあえず、日本人だという返事だろう。けれど、疑問はそれだけではなくて。
『何で…着物着てるんですか?』