言霊師
今、街中を、とある青年が颯爽と歩いていた。


長くも短くもない髪は、最近ベージュ系に染めたばかりで、日に当たるとかなり明るく見える。


まだ残暑が残る時期だから、デザイン物のTシャツにジーパン。


そして、サングラス。


今時の若者……に見える彼だが、心中はあまり若々しくなかった。
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