言霊師
今思えば、何の見返りも無しに言霊遣いになれたあの瞬間から
自分はもう、捨て駒として操られていたのかもしれない。
それに何の意味があるのかなど、決して知り得ない。けれど、今のこの自分に―――捨て駒に出来る事は……
女を始末するか
逃げる、か
「それとも…」
慎に知られたらすぐに始末され兼ねない第三の選択肢。
もし、決して声には出せないソレを選ぶなら…
「―――いや。俺的に、それはダメでしょ。
やっぱり、此所は漢らしく!
潔く行きますか~!」
捨てられた第三の選択肢は、慎を裏切る、というものだった。
自分はもう、捨て駒として操られていたのかもしれない。
それに何の意味があるのかなど、決して知り得ない。けれど、今のこの自分に―――捨て駒に出来る事は……
女を始末するか
逃げる、か
「それとも…」
慎に知られたらすぐに始末され兼ねない第三の選択肢。
もし、決して声には出せないソレを選ぶなら…
「―――いや。俺的に、それはダメでしょ。
やっぱり、此所は漢らしく!
潔く行きますか~!」
捨てられた第三の選択肢は、慎を裏切る、というものだった。