言霊師
言霊師だから、ちょっと不思議な存在なのか。

それは、違うだろう。

良くも悪くも、人は彼に魅せられる。

それは、彼自身の素質だった。



「マジでごめん。
レポート、参考にするだけだから!写さないし!」


「いや、写したって、僕が書いた事くらい分かるさ。雰囲気が全然違うから。」


「…あ、だよな。成績違うし―――本当に、わざわざすいませんでした!」


その後、鈴木は速攻でコピーを取り、すぐにレポートを返した。

ずっと、謝りながら。
< 23 / 235 >

この作品をシェア

pagetop