言霊師
鈴木は、吹奏楽サークルに入っていた。今年同じパートになった子を好きになったらしい。
他人の恋路は興味がないが、今日呼び出したのはもしや、その相談がしたかったからではないか…と気付き、話は聞く事にした。
「告白、した方が良いかな…。」
話も終盤になり、相槌を打つだけだったヒョウリもさすがに答えざるを得ないので、しっかり言霊を視て、様子を観察した。
『告白』という言霊が、弱気な声とは対照的に、クルクルと元気に動いている。
つまり、心の中では既に告白する気が充分なのだろう。
他人の恋路は興味がないが、今日呼び出したのはもしや、その相談がしたかったからではないか…と気付き、話は聞く事にした。
「告白、した方が良いかな…。」
話も終盤になり、相槌を打つだけだったヒョウリもさすがに答えざるを得ないので、しっかり言霊を視て、様子を観察した。
『告白』という言霊が、弱気な声とは対照的に、クルクルと元気に動いている。
つまり、心の中では既に告白する気が充分なのだろう。