言霊師
力を与えると、それなりの疲労を伴うはずなのに、彼にはそれがほとんどない。


―――そなたは、言霊を大事に思っておるようだな。


―――言霊が、ヒョウリを愛しているのだ。そなたに言霊を視る眼が授けられると知り、喜んでおるわ。



一言主にそう言われたヒョウリは、この国に数十人しか存在しない言霊師の中でもかなり強い力を持った眼と、能力を得た。

本人はその事を気にしていないが、

言霊遣いにしてみたら、


“欲しい眼”。


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