言霊師
暗くなった道なのに、ヒョウリはサングラスをかけて歩いている。
昼間もそうだった。
外出する時は必ず―――大学以外は、サングラスをかけていた。
理由は、視えすぎるから。
人と建物が溢れている街は、それだけで目への刺激が大きい。なのに、さらに言霊まで溢れていて、疲れてしまうのだ。
そして、攻撃的な言葉や悪い言葉が言霊となって暴れているのを、視たくないから。
ヒョウリには、それらが道行く人や言われた相手を攻撃し、澱んだ感情を作り出すのが視える。
昼間もそうだった。
外出する時は必ず―――大学以外は、サングラスをかけていた。
理由は、視えすぎるから。
人と建物が溢れている街は、それだけで目への刺激が大きい。なのに、さらに言霊まで溢れていて、疲れてしまうのだ。
そして、攻撃的な言葉や悪い言葉が言霊となって暴れているのを、視たくないから。
ヒョウリには、それらが道行く人や言われた相手を攻撃し、澱んだ感情を作り出すのが視える。