言霊師
…と言うより、もう今から用意したところで、着いた時点で授業はもう後半に差し掛かっているはず。変に出席するよりも、休んだ方が良いだろう。

そう思って携帯を見ると、友達からメールが来ている。


「あ…なんだ。鈴木良いやつだなー」


『代返しとくぜ☆』


そんなメールが、鈴木から来ていたのだ。他の何通かは、何限に来るのかとか、風邪引いたのかとか、大体そんなものだった。


欠席になっていない事が分かり気分を良くしたヒョウリは、しばらく布団の中でダラダラとしていた。

そして、TVを見ようとリモコンを捜している最中に、突然今日の予定を思い出した。


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