砂嵐のいたずら~眠れない夜~
俺と離れている間に何が起こったというのだ?
にしても、何で部屋の中に段ボールの山が…
これじゃ、まるで
引越しでもするみたいじゃないか…?
「マナ、落ち着いて…何があったんだ?」
マナの両肩に手を置いて、優しく声をかけた。
『チャールズ…ヒック…
私、日本に帰る…』
マナが俯いたまま小さな声で言った。
えっ…
「おい!どういうことなんだ?ちゃんと説明してくれ!!!」
いきなり帰るなんてどうしちゃったんだよ?
マナの瞳から涙がどっと溢れ出した。
『チャールズ…ごめんなさい…私が悪いの…あなたを放って仕事に夢中になってる私が悪いの…』