砂嵐のいたずら~眠れない夜~



俺と離れている間に何が起こったというのだ?


にしても、何で部屋の中に段ボールの山が…


これじゃ、まるで


引越しでもするみたいじゃないか…?


「マナ、落ち着いて…何があったんだ?」


マナの両肩に手を置いて、優しく声をかけた。


『チャールズ…ヒック…
私、日本に帰る…』


マナが俯いたまま小さな声で言った。


えっ…


「おい!どういうことなんだ?ちゃんと説明してくれ!!!」


いきなり帰るなんてどうしちゃったんだよ?


マナの瞳から涙がどっと溢れ出した。


『チャールズ…ごめんなさい…私が悪いの…あなたを放って仕事に夢中になってる私が悪いの…』






< 13 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop