砂嵐のいたずら~眠れない夜~
「ああああああああ!!!」
思い出した!!!
思い出しましたとも!!!
「マナ、マナは俺のこと嫌いになっちゃった?」
マナは俯いたまま首を振った。
良かった…
「何だかマナを不安にさせちゃったみたいでごめん。
彼女…ジュリアはレナード大臣の娘さんで、訪問先に到着してすぐに足を痛めてしまったんだ。
歩くのが辛そうだったから俺が支えてやった・・・あれも俺の任務のひとつ。
だから、マナが考えているようなことは全くないから。
その証拠に、彼女は来月結婚する。
今回の外交は、レナード大臣一家の最後の外遊だったのさ。」