砂嵐のいたずら~眠れない夜~
『えっ…』
マナが顔を上げた。
『じゃ、じゃあ私が悶々と悩んでいたのは、いらぬ心配だったってこと?』
驚きのあまり、目を大きく見開いたマナの表情が何だかおかしくて、可愛くて、
「そう…正解…
もしかして、マナちゃんは嫉妬してたのかな?」
そう言うと、マナを俺の腕の中に閉じ込めた。
『ち、違うもん!!!
何で私が嫉妬しなきゃなんないのよ?か、勘違いしないでよね?』
腕の中でバタバタと抵抗したって離しはしない。
ようやく手に入れた大切な宝物…
『マナ』というどんな高価な宝石にも負けない、
俺の大事な大事な宝物…