砂嵐のいたずら~眠れない夜~
「マナ、俺と…け…」
ピリリリリリ……
俺の言葉を遮るように電話が鳴った。
クソ!
こんな時に…
「はい!何?わかった、ロンドン市内緊急配備だ!!!私もすぐに向かう!!!」
電話を切ると、
「悪いが、署までドライブに付き合ってくれないか?ここで可愛い未来の奥さん降ろして何かあったら困るからな…」
そう言い、思いっきりアクセルを踏みしめた。
『え!?署までドライブはわかったけど、その後何て言ったの?』
マナに聞かれたけれど、
「いや、何でもない…」
それ以上は何も言わなかった。
マナも聞くことはなかった。
今はその時期ではないのかもしれないな…
やっぱり今じゃなくていつか…
いつか言うよ…
Will you marry me?
End