砂嵐のいたずら~眠れない夜~
カシャーーーン!!!
テレビに映し出された光景に目を疑い、手の中からリモコンが滑り落ちた。
「嘘・・・」
テレビ画面には、
要人のご令嬢と見られる若い女性と、彼女の腰に手を回し、笑顔を向けるチャールズの姿が…
どういうこと…?
これも任務だというの?
ニュースでもアツアツのカップルみたいなことを言われているし…
とても正視できるような精神状態ではなかったので、リモコンを拾い上げ、テレビを消した。
部屋に行き、ベッドに入ったけれど、さっきまでの眠気はどこかに飛んでいってしまった。
「チャールズのバカ…」
またしても眠れない夜を過ごしてしまった。