カレカノ


「じゃ…そこに行く?」



手に持っていたお弁当を入れたバッグを見つめると慶太君が、それを持つ。



「ありがと…」



「え…なにが?」



ごく自然に荷物を持ってくれたり、あたしの姿が見えると自分から駆け寄ってくれたり…



慶太君の優しさは、ささやかだけど気持ちが温かくなる。



「すぐ近くだから歩ける?」



「うん!平気」



きっと、慶太君の彼女になる人は幸せ。

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