カレカノ
-第4章-


…―朝から気が重い。



彼氏が出来ると普通は嬉しくて早起きして、学校へ行くのが楽しみで仕方ないはずなのに。



「ハァ…」



「どうしたの?調子が悪いの?」



目玉焼きの乗ったお皿をあたしの前に出しながら母さんが心配そうな顔をした。


「え?あ…ううん…大丈夫」



オレンジジュースをぐいっと飲み干して大きく息を吐くと目玉焼きに手をつけず家を出た。


< 137 / 240 >

この作品をシェア

pagetop