カレカノ
慌ててカバンを受け取って慶太君の隣に立った。
「大丈夫だった?」
「あ…うん…ケンカしてただけだって」
「そう…じゃぁ店に入ろうか」
あれ?朱希には何にも言わないんだ?
「愛子!また明日ね」
「うん…」
2人を残しその場を離れようとしたあたし達…
「俺も腹減った」
K(空気)Y(読めない)B(馬鹿)の朱希が、いきなり大きな声で言った。
「は?あんた何言ってんの?」
慶太君も愛子でさえも馬鹿を見るような目で朱希を見つめていた。