カレカノ

商品を受け取って席に戻ると朱希は窓から外を眺めていた。


「まだ戻って来ないね…」

「あ?あぁ…いいじゃん別に」


「いいじゃんて…愛子の事好きじゃないの?」


「好きだよ…」


「好きなら大事にしてあげなさいよ」


そういえば朱希とこんな風に恋愛話するのも初めてかも知れない。


「他に気になる女が出来たら今の彼女に優しくするのは難しいな」


「え?!それ…二股って事…」


「その殺気やめてもらえませんかね?」


それ以上は多くを語らず、朱希は大きな口でハンバーガーを食べる。


< 179 / 240 >

この作品をシェア

pagetop