カレカノ
だから、あたしも特に追求はせずにミルクティを飲んだ。
「あ…帰って来た」
「どこ?」
朱希が指差す方に慶太君の姿を見つけ安心したのも束の間、隣に愛子の姿はなかった。
「愛子…いないよ?」
「帰ったんだな」
…―愛子泣いてないかな?大丈夫かな?
しばらくして慶太君が店に入って来た。
「よぅ、お疲れ」
「愛子は?」
「帰ったよ、バス停まで送って来た…朱希」
「あ?何だよ?」
他人事のように大した興味を見せない朱希。