カレカノ
-第5章-
…―その日、愛子と朱希は別れた。
朱希のした事を愛子が許せなかったらしい。
当然といえば当然だけど…
「朱希君はあたしなんか見てなかったんだよね…最初から」
涙声で愛子は言った。
4人で水族館に行けなくてごめんねとも言った。
―…朱希が気になる人
それは、どこかで分かっているような分かっていないような…―
「柚葉ー!」
「なぁにー?」
ベッドで愛子にメールを打っていたあたしを母さんが呼んだ。