カレカノ
「柚葉ちゃん!今日も虫捕り行くの?」
「そう!弱虫の朱希は来ちゃダメだからね?」
「一緒に行きたいよー!!うわーん…柚葉ちゃーん」
―…小さい頃
隣に住んでる朱希は虫も触れない、運動も出来ない、あたしに付いて回るだけの弱虫だった。
同級生に泣かされては、あたしが助けガキ大将に苛められては、あたしが助けの繰り返しで。
そんな朱希が高校生になってからモテ始めて見る度に違う女の子と歩く姿に呆れて話もしなくなった。
朱希が誰と付き合おうとあたしには関係ない。
別に幼なじみってだけで特別な感情なんてないんだし。
あんなヘタレの弱虫な朱希の何がいいんだろ?
っていうか幼なじみというポジションさえ迷惑…
あんなに可愛かったのに。
あ…また違う女の子連れて歩いてる。