カレカノ
-第6章-
「はぁぁぁぁ…」
息が続かないぐらい大きなため息をついてトボトボと家路を辿る。
罪悪感も整理のつかない自分の気持ちで頭がグチャグチャ。
なんで朱希の顔が浮かんじゃうのかな…―
慶太君をすごく傷つけたよね?
何とか家に着いて、朱希の部屋の窓を立ち止まり見上げた。
「朱希に会ってもどんな顔すればいいのか分かんない」
「いつもの変な顔を見せればいいんじゃないの?」
「……!!??」
「なに?家に入りてぇの?」
人の気も知らないで何なのコイツ…