カレカノ

「最低だね?」



脱ぎ散らかした自分の服を抱きしめ下着のまま部屋を出て行った彼女を柚葉は横目で追う。



「は…遥ちゃん…」



情けない声を出し布団で下半身を隠す朱希にイラつき柚葉が仁王立ちで睨む。



「お前…勝手に家に入って来んな…あーぁ…何しちゃってくれてんだよ…男は急に止まれないんだよ!!」


「うるさいよ…ナニしてたのはあんたでしょ?ぶっ飛ばすよ?」



「……なに?何の用?」



柚葉ならやりかねない。



ぶっ飛ばされる…俺じゃなくムスコさんを。



「あんたが誰とナニしようとあたしには構わないけどねぇ…友達には手を出すなって言ったよね?次に友達に手を出したら…あんたのムスコをぶっちぎってフランクフルトにして食わすわよ?」



「ムスコをフラン…せめて…アメリカンドッグにして…」



朱希の部屋に痛々しい悲鳴が響いた。



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