カレカノ
「愛子ちゃん♪お昼一緒に行く??」
「朱希君♪うん!!柚葉も行くでしょ??」
付き合い始めて、まだ2週間。
なに…このバカップル。
「あー…あたしはいいや…邪魔するの悪いし…行って来なよ??」
眉根を八の字に見せながら手を振ると愛子は困ったように朱希の元へとお弁当片手に走って行った。
二人が付き合い始めて、あたしはお弁当を食べる相手が変わった。
愛子と朱希を見送って向かう場所は屋上で。
「ごめんね?待った??」
自販機でお茶を買い、ベンチの隣を空けて待ってくれているのは慶太君。