カレカノ
「もうやめて!!」
「「……えっ??!!」」
愛子のらしくない大声に二人同時に目を丸くして言い争いをやめた。
「ど…どうしたの??愛子…」
「あ…愛子ちゃん??」
「…ごめんなさい、つい…ごめんなさい」
しおらしく謝る愛子に心が痛んだ柚葉も朱希も笑顔を見せて何もなかったように振る舞った。
「お前のせいだろ…」
小声で朱希が柚葉に呟き、それに腹を立てた柚葉が愛子に気づかれないように拳で殴った。
「愛子??あたし達は喧嘩とかしてるわけじゃないのよ??いつもの事よ??」
「そ…そうだよ!!柚葉とは小さい頃からこんな感じだからさ??愛子ちゃん??」