青の青空
18時半と言えども、まだまだ辺りは明るい。

夕刻の涼しい風を全身にうけて、青は上機嫌で自転車のペダルをこいでいた。

高校にあがってすぐに染めた栗色の髪が風にそよぎ、腰で何度もまいて短くしたスカートがパタパタと心地よい音をたててなびく。

風にのって漂ってくる夕飯の香りを吸い込みながら、青は顔いっぱいに喜びを広げた。
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