青の青空
二階の自分の部屋に行くために階段に足をかけた青は、玄関の開くと音に後ろを振り返った。

「パパ。早いじゃん」

青の少し驚いた青の言葉に、赤堀孝治は玄関の鍵を閉めて顔をあげた。

いつもは仕事の帰りが23時をすぎる孝治が、今日はまだ19時前だ。

「ああ、青。パパ最近少し頭が痛くてね。
宿題はやったのか」

「宿題っつうか明日から夏休みだし。パパうける」

少しやつれた孝治の顔に気がつかず、青は笑って階段をかけ上がっていった。

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