月と太陽の恋愛関係
しばらくすると一人、また一人と教室に入ってくる。


オマケに男子だけ。


まぁ、別にいいけどさ。


「おはよー姫。」

確実に女持ちであろう男子が挨拶をしてきた。


正直俺はこういった、いわばチャラい男子は苦手だ。


それでも俺は笑顔で「おはよう。」と、返した。


その後も沢山の、っつーか入ってきた男子全員から挨拶をされた。

その一つ一つに笑顔で返す。


と、

「「きゃぁあああぁーーー!!!」」

聞こえた女の黄色い悲鳴。


この声を上げさせている犯人は大体予想がつく。

確実にアイツだ。


俺は窓の方を向く。

「今日も凄いよなー神崎。

アイツ並の男よりモテんじゃね?」


「確かになぁー
でも俺は姫派かなー」

そう言って窓辺で話していた内の一人がこちらを振り向いた。


「そんなことないよ。
僕は男だよ?」


そう言うとその男子は「でもそこがいいっ」と言うように笑った。



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